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子どもと関わるシーンで役立つチャイルドマインダー

よく耳にするチャイルドマインダー。
保育士やベビーシッターと何が違うの?詳しくご紹介します。

チャイルドマインダーとは

少人数・家庭保育のスペシャリストのことです。 イギリス発祥で、100年以上の歴史があります。
子どもの対象年齢は0歳から12歳までで、子育て家庭の育児・教育方針に沿い、安全で安心な保育を行います。
イギリスでは、児童法で基準が明確に定義されており、「国家職業基準資格」になります。

日本では、民間資格として1994年にチャイルドマインダー専門研修が始まりました。
養成講座を修了して試験に合格すれば取得することができます。
そして1999年に日本チャイルドマインダー協会が発足しました。

チャイルドマインダーはどんな仕事をするの?

少人数保育のスペシャリストであるチャイルドマインダーは、子どもを主体とし、ひとりひとりとしっかり向き合い、「個」を尊重しながら自立心を育成する、質の高いかかわり方を追求します。
こどもの健康や安全面に対する責任感のほか、保護者との信頼を築くためのコミュニケーション力、さらに、保育・教育に関する豊富な知識と技術が必要とされます。

代表的な働き方は、「自宅」か「訪問」。
自宅や近隣に保育ルームを開設するなど開業するか、利用者のもとへ直接訪問します。

保育士との違い

チャイルドマインダーの大きな特徴は「少人数保育」であるというところ。
保育できる人数は、0歳児で2人、1歳児で3人、2~4歳児で4人と決められています。
保育士は、保育園や幼稚園などの保育施設での集団保育に対し、チャイルドマインダーは上記のように開業したり訪問をして、ひとりひとりと向き合った家庭的な保育を行います。
また、保育士は国家資格で厚生労働省の管轄に対し、チャイルドマインダーは民間資格であるため、比較的簡単に取得することができるといえるでしょう。

ベビーシッターとの違い

少人数保育というと、ベビーシッターにも似ていますが、ベビーシッターは、指定された場所へ訪問し、不特定多数の子どもが対象です。チャイルドマインダーは開業や訪問などといった特定の子どもが対象となります。
また、教育や健康管理を行う側面もあることから、より子どもの成長に携わる働き方ができるといえます。
ベビーシッターは派遣会社と契約して仕事を得るスタイルで、「公益社団法人全国保育サービス協会」が認定する「認定ベビーシッター」の資格取得が推奨されています。

チャイルドマインダーの資格を取得するには?

現在、日本では、以下の3つのチャイルドマインダーの認定講座があり、いずれかの講座を修了して認定試験に合格することで取得することができます。

■NCMA,Japan
チャイルドマインダー発祥のイギリス政府と日本の厚生労働省が認可する講座です。資格取得後のサポートが充実しており、保育士やベビーシッターなどの有資格者は単位や科目が一部免除になるコースも。
※参照https://www.hoiku.co.jp/

■ヒューマンアカデミー
大手資格講座による講座です。全国30か所で開講しているので、地方の方でも通学して取得できます。就職や転職サポートもあります。
※参照http://haa.athuman.com/academy/child/?code=041039

■チャイルドマインダージャパン
日本のチャイルドマインダーの地位と指導基準を確立したNPO法人新保育学会の審査と指導を受けた「新保育学会 認定校」です。
価格は3つの中で一番安価ですが、就業サポートはありません。
※参照https://www.childminder.jp/index.html

チャイルドマインダーの資格は、現役保育士や幼稚園教諭のスキルアップにもつながり、子どもが関わるシーンで資格を活かして働くことができます。

これから需要は増えるかも

待機児童はなかなか減りません。増えているとはいえ、いまだに足りない保育園。
これからは、開業するチャイルドマインダーが増えていくかもしれませんね。