近年、英語教育を取り入れた保育施設が増えてきています。
それならば、保育士も英語力を身に付けた方がいいのかどうか、考えたことはありませんか？
英語力を証明する資格の一つにTOEICがあります。
保育業界で働く方にとってTOEICがどのように役立つのでしょうか。
保育施設で英語の導入が進んでいる！英語のできる保育士が必要？
小学校入学前の幼児期から英語に触れる機会を、と考える保護者が増えてきています。
そのような需要に応えるため、保育園や幼稚園で英語を取り入れる動きが加速しています。
そのため、英語力を併せ持つ保育士の求人が増えています。
小学校で英語が始まる早期英語教育の時代へ
小学校では2018年より一部の英語指導がすでに始まっており、いずれは通知表に英語の科目が追加されきちんと成績がつくようになります。小学校から英語の授業があるならば、できるだけ有利に英語教育を進めるために、幼児期から英語に触れる環境に子どもを預けたいと考える保護者が増加し、幼児英語指導への関心が高くなっています。
・保育と英語のスキルを持つ保育士は、施設にとって貴重な人材
早期英語教育の時代の流れから、日常保育にも英語を取り入れる保育施設が次々と登場しています。
英語を取り入れるといっても園によってそのレベルは様々で、外国人講師と英語で遊ぶ時間を設定しているといった具合に遊びの延長として行っている園もあれば、会話も教材もすべて英語で行うといった園まで色々あります。
また、保育施設を利用する保護者も多様化しており、外国人の保護者や園児にも対応しなければならないこともあるため、保育士資格と英語力を併せ持った人材が必要とされるケースが増えてきています。
保育士がTOEICスコアを獲得するメリット
一般企業の選考に使われるイメージのあるTOEIC。保育士にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
TOEICスコアがあると就職・転職の選択肢が増える
保育経験・保育士資格と、TOEICスコアの英語力をセットで持っている人材は、選ぶ仕事や職場の選択肢が広がることが最も大きなメリットです。
プリスクールなどの完全英語圏の保育施設は無理という方でも、これから英語に力を入れていきたいと考えている日本語圏の保育施設の保育士や、バイリンガル保育園のスタッフ、幼児英語教室の子ども英会話講師など、保育＋英語のスキルが必要とされる職場はたくさんあります。
保育施設によっては、保育士向けに英語講座を設定している園もあるので、英語力が低いと感じていても仕事を続けていく中でスキルアップが目指せるケースもあります。
保育英語検定ではダメ？なぜTOEIC？
TOEICは英語を母国語としない人の「国際コミュニケーションを図る為の英語能力テスト」です。
保育業界だけではなく、あらゆる企業の人事選考の際に、英語力の判定材料として定評があり、TOEICのスコアは英語スキルの証明として信頼度が高いのです。
保育に関連する英語能力の資格として保育英語検定がありますが、英語力が必要とされる保育施設の求人情報をチェックすると、保育英語検定よりもTOEICがより重視されていることがわかります。
プリスクールなど特に英語保育をメインに行う園では、社会生活全般に対応できる英語力が求められます。
いずれにしても、TOEICの方が、資格としても業務上においてもより融通が利くということになるのです。
・どのくらいのTOEICスコアが必要？
保育施設の求人に、TOEICスコア600点以上優遇など具体的に示されている場合がありますが、保育経験が豊富な場合や人柄重視の選考などでは、求められるスコアより低くても選考対象になる可能性が十分にあります。
そこまでスコアは高くないけれどという方も、応募の段階で問い合わせてみるといいでしょう。
早期英語教育の時代の波に乗り、「英語のできる保育士」を求める施設や企業が増えてきました。
仕事の選択肢が広がる、選考で優遇されやすくなるという点から、TOEICスコアを獲得することを考えてみてはいかがでしょうか。
